日本から旅立ってはや10日あまりが過ぎました。
大阪→パリ経由→オスロ(エアポート・ホテル泊)→ベルゲン公演→オスロ公演→パリ(一泊)→ヴァレンシェンヌと移動が続き、かなりハードな前半戦でしたが、無事にクリアできたので今ほっとしているところです。
ノルウェイでのソロ公演はほんとうにすばらしい思い出になりました。オスロ-ベルゲン間を飛行機で移動中、空から眺めた風景は、まるでおとぎの国のような神秘的な雰囲気。ベルゲンは7つの山に囲まれた風光明媚な街で、霧雨が多く初夏はまだ肌寒い。路面をのんびりと走るトロリーバスは街のシンボル。このフェスティバルはまさにTrollofon(電気バス)の中で演奏するのが一つのコンセプトになっているのです。27日はこのわたしHacoによるBugscopeシステムを使ったライヴ・インスタレーション、28日はオランダからJaap Blonk(ヴォイス)、29日にオスロのJohn Hegre(ギター)、リヨンからLionel Marchetti(エレクトロニクス)とYoko(ヴォイス)による即興演奏が繰り広げられました。今回わたしは、Bugscopeのパフォーマンスのために4つのインダクティヴ・ピックアップ(誘導性マイクロフォン)を持ち込みました。ベルゲンに到着してすぐに、バス内の電気機器から発する電磁波の検出作業に入りました。バスの運転手にエンジンを駆動してもらいわずかに試験運行。そして「あーここ!」といういくつかのサウンド・スポットを見つけることが出来たので、オーガナイザーのエスペンとしばし悦にいりました。そして本番。スタート・ポイントとなるのは街の真ん中からほぼ近いフィッシュマーケット。多くの若い人々がバスツアー・コンサートのチケットを買うために集まってきました。
停車したバス内の3つのスピーカーからは、ブーンというノイズのうねりがすでに漂うなか、どやどやとオーディエンスは乗り込み、バスは座席数をはるかに超え立ち乗り満員となりました。6時出発進行!バスの天井、床の電気ブレーキ、運転席の横、電気ケーブルの4つのポイントに取り付けられたピックアップが拾った音。ヒーーン、ブッポ、ポッポ、グワゴーイーン、ビ、ビ、シャー、などと奇妙でダダイスティックな音がミキサーに入って、わたしはそれらを最小限にオペレートすることにしました。乗り合わせた観客は窓の外の風景が移り変わっていくのや、路上で歩く人々の「なーに、このへんな音?バス?」という表情や手を振ったりする様子までも45分間のライヴで体験することができるのです。
とびっきりのサウンド・ジャーニー、これは企画の勝利ですね。翌日の地元新聞のフロント・ページ全面にこの模様が報道されました(写真参照)。地元の話題を呼び、連日バスは大入り満員で、ライヴ・トロリーバス「スプートニック」は大人気となったのです。
大阪→パリ経由→オスロ(エアポート・ホテル泊)→ベルゲン公演→オスロ公演→パリ(一泊)→ヴァレンシェンヌと移動が続き、かなりハードな前半戦でしたが、無事にクリアできたので今ほっとしているところです。
ノルウェイでのソロ公演はほんとうにすばらしい思い出になりました。オスロ-ベルゲン間を飛行機で移動中、空から眺めた風景は、まるでおとぎの国のような神秘的な雰囲気。ベルゲンは7つの山に囲まれた風光明媚な街で、霧雨が多く初夏はまだ肌寒い。路面をのんびりと走るトロリーバスは街のシンボル。このフェスティバルはまさにTrollofon(電気バス)の中で演奏するのが一つのコンセプトになっているのです。27日はこのわたしHacoによるBugscopeシステムを使ったライヴ・インスタレーション、28日はオランダからJaap Blonk(ヴォイス)、29日にオスロのJohn Hegre(ギター)、リヨンからLionel Marchetti(エレクトロニクス)とYoko(ヴォイス)による即興演奏が繰り広げられました。今回わたしは、Bugscopeのパフォーマンスのために4つのインダクティヴ・ピックアップ(誘導性マイクロフォン)を持ち込みました。ベルゲンに到着してすぐに、バス内の電気機器から発する電磁波の検出作業に入りました。バスの運転手にエンジンを駆動してもらいわずかに試験運行。そして「あーここ!」といういくつかのサウンド・スポットを見つけることが出来たので、オーガナイザーのエスペンとしばし悦にいりました。そして本番。スタート・ポイントとなるのは街の真ん中からほぼ近いフィッシュマーケット。多くの若い人々がバスツアー・コンサートのチケットを買うために集まってきました。
停車したバス内の3つのスピーカーからは、ブーンというノイズのうねりがすでに漂うなか、どやどやとオーディエンスは乗り込み、バスは座席数をはるかに超え立ち乗り満員となりました。6時出発進行!バスの天井、床の電気ブレーキ、運転席の横、電気ケーブルの4つのポイントに取り付けられたピックアップが拾った音。ヒーーン、ブッポ、ポッポ、グワゴーイーン、ビ、ビ、シャー、などと奇妙でダダイスティックな音がミキサーに入って、わたしはそれらを最小限にオペレートすることにしました。乗り合わせた観客は窓の外の風景が移り変わっていくのや、路上で歩く人々の「なーに、このへんな音?バス?」という表情や手を振ったりする様子までも45分間のライヴで体験することができるのです。
とびっきりのサウンド・ジャーニー、これは企画の勝利ですね。翌日の地元新聞のフロント・ページ全面にこの模様が報道されました(写真参照)。地元の話題を呼び、連日バスは大入り満員で、ライヴ・トロリーバス「スプートニック」は大人気となったのです。
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HACO
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歌手作曲家、プロデューサー、サウンドアーティストとして精力的に活動中。
元アフターディナー、ホアヒオ、ヴューマスターズ(現音採集観察学会)を主宰。
隔月刊ニュースレター配信中。
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