●「BaraのRadio」
〜音と動きと美術と映像による即興のZOYD OPERA〜
日時:2007年10月21日
[ART CAMP] 今村源(美術)+ ZOYD-OPERA
舞踊家:角正之 (dance, voice)
舞踊家たち (dance, voice):小谷ちず子、三浦孝子、北垣あや
舞踊家(ゲスト)江原朋子
音楽+映像:大谷安宏 (computer)
音楽:HACO (electronics, voice)、只津敦庸 (electronics)
美術:今村源 (object)
会場:神戸ジーベック
主催:D.C.P(Dance Camp Project)
□□□□ □□□□ □□□□ □□□□ □□□□ □□□□ □□□□ □□□□
神戸ジーベックで久々の大々的なイベント。美術とダンスと映像と音楽の供宴。
今村源さんのオブジェは、細くて柔かいパイプの連結状になっていて、
数人の学生スタッフと早朝から組立作業。その手際はさすがです。
ホールに吊り下げられた雲状のオブジェから三箇所が、床に垂れていて、
床すれすれの物体がゆるやかに回転する仕組みになっていました。
空間を見事に演出した美術で、かといってどぎつく主張するでもなく、
ふんわりとした存在感を放っていました。
公演終了後にすぐ解体されたのが惜しいです。
でも、形状を自在に変えて組み上げられるパーツになっているので、
いつかこの増殖オブジェが巡回されるといいですね。
今村さんたちは穏やかに黙々と作業を続けておられました。
同形態のオブジェがホワイエにも空間設置されていました。
4:30から数人のダンサーたちと石笛で応援してくださった中川博志さん
のパフォーマンスが始まり、それをお客さんはじっと口を閉じ見守っている。
5:00には、ホールへすんなりとオーディエンスを誘導。
ホールではスクリーンを背に椅子に座った5人の舞踊家が、
静かに声を発したりしている。
楽屋で準備していた音楽隊に、「角さんがもう始めるそうです」という情報が
飛び込んでくる。こちらは、あわてふためく。
5:30からスタートの予定が、15分くり上げての開始となった。
即興といっても、今回はイレギュラーな進行 (角さん曰く三次元的) と言葉のテキストなどが絡まり合い、
しかも当日に別の要素の尾ひれがつき、直前に「決め事」が付加されていったのです。
むむむ、打ち合わせた4つのテーマごとの素材をラップトップに用意してきたんだけどねー。
通しのリハが自分としてはできれば助かったのですが、内心ひやひやでした。
でも、いつしかダンスの動きとか道筋がつかめてくると、演奏もしやすくなり、無事に終えられてよかったです。
声は詩を詠むように歌うようにし、だんだんとエレクトロニクスの変調をかけながら回っていくようにしました。
どんな状況でも対応を迫られるダンサーたちの柔軟さ、心臓のでかさ。
大谷さんのインタラクティヴ性のある映像と機転のきいた出音。
ひたすらノイズ担当に専念する家具職人、只津さんの演奏。
いちばんの冒険者、角さんにまたもや翻弄されながら。
多々の要素を味わった怒濤の一日でした。
やはり、ジーベックのスタッフのご協力、空間美術の力、
ダンス・エリアを囲むようにして見入ってくださった
お客さんの応援がいちばん効いたのではないでしょうか。
(写真:仕込みとリハーサル風景 by Haco)
たくさんの人々が足を運んでくださり、大感謝です!
後日、日記に感想文を寄せてくださった知人がいます。
以下、抜粋で転載させていただきますね。
*
「到着時にはすでにロビーで第一部がスタートしていた。
HIROSさんの土笛(中国・漢時代の笛を復元したもの)の音に乗せて、今村源さんの巨大泡作品のインスタレーションにまとわり付くように、パフォーマンスが行われている。
BaraのRadio 第2部はホールでのパフォーマンス。
会場全体は今村さんの、地下に広がる粘菌の世界を彷彿とさせるインスタレーションが設置されている。これは素晴しかった。
そこでパフォーマーのダンス、Hacoさんをはじめとする電子音楽・ノイズ、そしてパフォーマーの動きを即時に画像処理したイメージが舞台背景のスクリーンに投影されて、渾然一体となったステージ。そこに、パフォーマー達の発するツェランやリルケの詩をイメージする詩的な言葉が響く。・・・そんな舞台でした。」
*
「後半、Hacoさんがご自身の声を加工していくシークエンスが、厚いイメージの壁にスコ〜ンと風穴を空けていく感じで、とても爽快でした。」
*
などなど、、。
鑑賞者としてのレポート、押さえどころ、すごく参考になっています。
どうもありがとうございました!
〜音と動きと美術と映像による即興のZOYD OPERA〜
日時:2007年10月21日
[ART CAMP] 今村源(美術)+ ZOYD-OPERA
舞踊家:角正之 (dance, voice)
舞踊家たち (dance, voice):小谷ちず子、三浦孝子、北垣あや
舞踊家(ゲスト)江原朋子
音楽+映像:大谷安宏 (computer)
音楽:HACO (electronics, voice)、只津敦庸 (electronics)
美術:今村源 (object)
会場:神戸ジーベック
主催:D.C.P(Dance Camp Project)
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神戸ジーベックで久々の大々的なイベント。美術とダンスと映像と音楽の供宴。
今村源さんのオブジェは、細くて柔かいパイプの連結状になっていて、
数人の学生スタッフと早朝から組立作業。その手際はさすがです。
ホールに吊り下げられた雲状のオブジェから三箇所が、床に垂れていて、
床すれすれの物体がゆるやかに回転する仕組みになっていました。
空間を見事に演出した美術で、かといってどぎつく主張するでもなく、
ふんわりとした存在感を放っていました。
公演終了後にすぐ解体されたのが惜しいです。
でも、形状を自在に変えて組み上げられるパーツになっているので、
いつかこの増殖オブジェが巡回されるといいですね。
今村さんたちは穏やかに黙々と作業を続けておられました。
同形態のオブジェがホワイエにも空間設置されていました。
4:30から数人のダンサーたちと石笛で応援してくださった中川博志さん
のパフォーマンスが始まり、それをお客さんはじっと口を閉じ見守っている。
5:00には、ホールへすんなりとオーディエンスを誘導。
ホールではスクリーンを背に椅子に座った5人の舞踊家が、
静かに声を発したりしている。
楽屋で準備していた音楽隊に、「角さんがもう始めるそうです」という情報が
飛び込んでくる。こちらは、あわてふためく。
5:30からスタートの予定が、15分くり上げての開始となった。
即興といっても、今回はイレギュラーな進行 (角さん曰く三次元的) と言葉のテキストなどが絡まり合い、
しかも当日に別の要素の尾ひれがつき、直前に「決め事」が付加されていったのです。
むむむ、打ち合わせた4つのテーマごとの素材をラップトップに用意してきたんだけどねー。
通しのリハが自分としてはできれば助かったのですが、内心ひやひやでした。
でも、いつしかダンスの動きとか道筋がつかめてくると、演奏もしやすくなり、無事に終えられてよかったです。
声は詩を詠むように歌うようにし、だんだんとエレクトロニクスの変調をかけながら回っていくようにしました。
どんな状況でも対応を迫られるダンサーたちの柔軟さ、心臓のでかさ。
大谷さんのインタラクティヴ性のある映像と機転のきいた出音。
ひたすらノイズ担当に専念する家具職人、只津さんの演奏。
いちばんの冒険者、角さんにまたもや翻弄されながら。
多々の要素を味わった怒濤の一日でした。
やはり、ジーベックのスタッフのご協力、空間美術の力、
ダンス・エリアを囲むようにして見入ってくださった
お客さんの応援がいちばん効いたのではないでしょうか。
(写真:仕込みとリハーサル風景 by Haco)
たくさんの人々が足を運んでくださり、大感謝です!
後日、日記に感想文を寄せてくださった知人がいます。
以下、抜粋で転載させていただきますね。
*
「到着時にはすでにロビーで第一部がスタートしていた。
HIROSさんの土笛(中国・漢時代の笛を復元したもの)の音に乗せて、今村源さんの巨大泡作品のインスタレーションにまとわり付くように、パフォーマンスが行われている。
BaraのRadio 第2部はホールでのパフォーマンス。
会場全体は今村さんの、地下に広がる粘菌の世界を彷彿とさせるインスタレーションが設置されている。これは素晴しかった。
そこでパフォーマーのダンス、Hacoさんをはじめとする電子音楽・ノイズ、そしてパフォーマーの動きを即時に画像処理したイメージが舞台背景のスクリーンに投影されて、渾然一体となったステージ。そこに、パフォーマー達の発するツェランやリルケの詩をイメージする詩的な言葉が響く。・・・そんな舞台でした。」
*
「後半、Hacoさんがご自身の声を加工していくシークエンスが、厚いイメージの壁にスコ〜ンと風穴を空けていく感じで、とても爽快でした。」
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などなど、、。
鑑賞者としてのレポート、押さえどころ、すごく参考になっています。
どうもありがとうございました!
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HACO
HP:HACOHACO.NET
歌手作曲家、プロデューサー、サウンドアーティストとして精力的に活動中。
元アフターディナー、ホアヒオ、ヴューマスターズ(現音採集観察学会)を主宰。
隔月刊ニュースレター配信中。
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元アフターディナー、ホアヒオ、ヴューマスターズ(現音採集観察学会)を主宰。
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