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●「Ftarri Festival」 京都

日時:2008年4月13日 
会場:UrBANGUILD

プログラム/出演者:

第1部

竹内光輝 (composition, flute) + 江崎將史 (trumpet) + 木下和重 (violin)
Noid (cello) + 宇波拓 (computer)
半野田拓 (guitar) ソロ
山本精一 (guitar, percussion, yang chin) + 梅田哲也

第2部

アキビンオオケストラ+村山政二朗 (percussion)
BusRatch (turntables)+リュウ・ハンキル (clockworks, contact microphone)
Los Glissandinos:
クラウス・フィリップ (computer)+カイ・ファガシンスキー (clarinet)

第3部

木下和重 (violin)+ 磯端伸一 (acoustic guitar)+小田寛一郎
西川文章 (guitar)+ティム・オリーヴ (electric bass)+Haco (electronics, voice)
Kapital Band I:
ニコラス・ブスマン (electronics) + マーティン・ブランドルマイヤー (drums)

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webサイトImprovised Music from Japanの制作/運営するレーベル"Ftarri"の初フェスティバルが開催されました。
詳細は↓
東京 http://www.ftarri.com/festival/tokyo/
京都 http://www.ftarri.com/festival/kyoto/


関西を拠点に活動する音楽家たちに加えて、ドイツ / オーストリアから Kapital Band 1、Los Glissandinos、Noid、韓国からリュウ・ハンキル、フランス在住の村山政二朗、東京から宇波拓が招かれた計10組、7時間に及ぶ京都のフェスティバルの模様をレポートします。

即興三昧のエクスペリメンタル・フェスティバルといえば、関係者の誰もが案じていたのは集客状況ですが、開場とともにお客さんが押し寄せ、会場の席数を超える大盛況ぶり。自ら司会進行をされていたレーベル主宰者の鈴木氏も、目をまん丸くして嬉しい驚きの表情をかくしきれません。
入場者全員にFtarri/IMJ サンプラーCDRFtarri/IMJ サンプラーCDR(未発表録音を含む)がプレゼントされました。webの説明をごらんになってください。 この力のいれ具合、手作りっぽさ、地道さ。

音楽性の傾向としては、レーベル色がやはり濃くて、90年半ばから進行している「音無し系」、「微音系」とも称される時間軸が引き延ばされたものや、楽器の発する微細なノイズの拡張や変調、といった表現が多くみられました。時間や空間との一回性、また「それぞれに目指すところがあるのだな」と匂わせる演奏スタンス。枝分かれしながら深化をとげている今日の即興シーンの一角を耳にすることができました。
時には挑発的なくらいの退屈さと緊張感がいり混じった空気のなか、食い入るようにステージを見つめ、おしゃべりもせずじっと耳を傾け続けるオーディエンスたち。彼らのマナーの良さ、感心の強さにも恐れいりました。
そう、これはただごとではない、「Ftarri」という一つの謎解きのフェスティバルのように思われました。


では、ちょっぴりふり返ってみましょう。

チェロという楽器を用いながら、チェロ的な音はいっさい出さないNoid。ラップトップの宇波さんはモーターの音を取り込んで変調させていたそうです。

noid.jpg



絵や文筆活動と多才ぶりを発揮している山本さん。噂のヤンチンを奏する姿をみたのは初めて。サイドで共演する音具の魔術師、梅田さんの姿が暗くてよく見えなかったのはちょっと残念。

yamamoto yanchin.jpg



円陣を組んで、一歩づつ廻りながら「ホーッ」と大真面目にアキビンを吹く演奏がキュートで、抜群。アキビンオオケストラは、カルトで怪しい見た目とはよそに、かなり厳格なルールと緻密な組み合わせによって、その演奏形態は構築されているらしい。

akibin.ftarri.jpg


京都の誇るターンテーブル・ユニットBusRatch 対 ソウルの即興シーンの立役者リュウ・ハンキル。この日は我慢系の演奏が続くなか、持ち味の爆音が飛び出して、会場が沸きました。

busrach.jpg



Kapital Band 1- ラディアンのメンバーでもあるマーティン・ブランドルマイヤーのドラム・テクニックは、やはり徹底した美学を感じさせる。ニコラス・ブスマンのエレクトロニクス加工によるその組み合わせは、新種の人力ドラムン・ベースという印象も。ややストイックに狙いすぎの感もあるけど、その力量には脱帽です。

kapital band.jpg




写真は撮ってないのですが、西川文章+ティム・オリーヴ+Hacoのトリオの個人的感想も加えておきましょう。
フェスティバル第3部ともなると、だんだん会場の空気がよどんで酸欠状態になってきたせいか、眠気に誘われてきたお客さんもちらほら。それで、リフレッシュも兼ねて演奏直前に「速いのやろうか?」と西川くんに声をかけてみたら、「いいっすね」と。そのせいか、彼のギターはいつになく痛快でした。わたしはコンタクトマイクとミニシンバルと息などをエフェクト操作。ティムは一本だけ弦を張ったテーブル・ギターで打楽器っぽいアプローチ。3人のやり取りは本能的で瞬発的。目が合って早めに終わっちゃったので、会場からめずらしく笑いが起こりました。
うん、また愉しませていただきました。このトリオで来年あたりにレコーディングできればいいなぁ、という気になりました。


さいごに、主催者・鈴木氏と、関西フェスティバルに協力したBridge周辺スタッフの皆さん、やれやれ成功でよかったですね。長丁場お疲れさまでした。

物販では、記念グッズの缶バッチを2種ゲットしました。ヘンなイラストが可愛くって、お気にいりです。
あのFtarri Tシャツはちゃんと売れたのかな? (笑)


ftrarri staffs.jpgftarri bachi.jpg



前日に大阪AD&Aギャラリーのイベントでご一緒したオーストラリアのアーティストTom Hallさんも、今日は観光客としてFtrarriフェスティバルをすっかり満喫したようす。終了後に記念撮影しました。
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HACO
歌手作曲家、プロデューサー、サウンドアーティストとして精力的に活動中。
元アフターディナー、ホアヒオ、ヴューマスターズ(現音採集観察学会)を主宰。
隔月刊ニュースレター配信中。

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