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●〜Marcos Fernandes + Bill Horist『Jerks and Creeps』
リリース・パーティー〜 with Marron and Kei

日時:2007年11月7日
会場:大阪NU THINGS

出演:Marron、Kei、
Marco Fernandes(マルコス・フェルナンデス)、Bill Horist(ビル・ホリスト)、
Haco、江崎将史、Tim Olive(ティム・オリーブ)、西川文章


米国西海岸から2人の音楽家がやってきました。
サンディエゴ在住のマルコスは元々パーカッショニストで、近年はフィールドレコーディングの音を用いたエレクトロニクスを、シアトル在住のビル・ホリストはプリぺアードした膝置きギターを駆使し、共に即興シーンで活躍しています。
マルコスのレーベルAccretionsから10月にリリースされた、「Jerks and Creeps」のメンバーが揃った夜。このCDは2005年に2人が来日した際、各地でセッションをしたライヴ録音を編集したもの。

このJazz Room, Nu Thingsはサロン風で粋な雰囲気、さりげなく灯りや椅子のデザインが凝ってます。お店のプロデューサー、阿木謙氏もライヴが始まる頃にお見えになっていました。今でもアンテナを尖らせていらっしゃるのですね。
音響のスタッフは、稀に見る赤のベレー帽とネクタイでお洒落な出で立ちの方。映像のプロジェクションもされていて、それが50年代のオスカー・フィッシンガーの抽象アニメーションだった。しびれました〜、DVD化されているそうなので、ぜひとも手に入れたいと心に決めました。
nuthings1.jpgnuthings2.jpg


ギグの前半は、今回マルコスとビルの来日ツアーをサポートした京都在住のMarronさんとKeiさんのデュオ演奏。
Marronさんのつくりだす重厚なリズム的ループに跨って、Keiさんがギターでアドリヴ的即興弾きをくり広げる力業、カッコよかったです。


後半は、6人編成の完全インプロ。
これが、潮の流れのように自然体の演奏がくりだされて、時間の経つのを感じさせなかった。6人が即興オーケストラみたいに、それぞれの楽器や演奏の特性を出し入れしていました。
江崎さんのトランペットが鳴り始めると、さっと潮をひいたようになって、彼の演奏に皆が耳を傾けた。
ドー、レー、ミー、(沈黙)
ときて、次にいったい何がくるのか?
と、あのソロにはドキドキさせられた。Hoseを彷彿とさせるおもしろさ。

そういえば余談ですが、角田俊也氏のレーベルskitiから最近リリースされた2枚のCD、
杉本拓さんの「doremilogy」、宇波拓さんの「malignitat」も、奇怪ではあるがチャーミングな作品だったな。
って、そんなことをついつい思い出しました。

で、話をライヴに戻しますと、マルコスの卓上タンバリン・ソロもあったし、ビルのバルカン風ギター・フレーズも流れでた。ティムの引き際も上手くて、腕をくんで身体揺らしながらただ聴いているだけの仕草。西川さんの押さえたギター音響や、わたしのエフェクトかけた声やピックアップで拾った音、などなど。
バラバラなようで、即席にできたスープのような一体感があったんですね。

jerk&creeps.menbers.jpg


終わってから、「Jerks and Creeps」の即興バンド・メンバーで記念撮影。
ステージのライトが赤と青で、サイケ、というかスプーキーになっちゃいました〜
でも、真正面に座っている江崎さんだけ、なぜかシド・バレット風?
写りのこの差は、ちょっとずるいと思いませんか?
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HACO
歌手作曲家、プロデューサー、サウンドアーティストとして精力的に活動中。
元アフターディナー、ホアヒオ、ヴューマスターズ(現音採集観察学会)を主宰。
隔月刊ニュースレター配信中。

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