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●2008年2月1日 晴れ

「Revival」volume 4

出演:
いとうはるな (feedback, vocal)
伊藤匠 (tenor sax, amplified tenor sax)
Haco (vocal, electronics)
池田拓実 (electrnics)+ 新柵未成 (narration) + 宿谷一郎 (percussion)

会場:Loop-Line(千駄ヶ谷)



この日は、カテゴライズしにくいような音楽家・作家が勢揃いして、かなり興味深いイベントとなりました。
なるほど、いとうはるなさんの企画、ループラインというギャラリー/カフェ/スペースならではの居心地の良さ。
haruna.loopline.jpgjunbi.loopline.jpgiqeda.loopline.jpg

はるなさんのソロは、英語の朗読にはじまり、トイ送信機のフィードバック、Skistとも共通するたゆやかな歌&エレクトロニクスと運ばれていき、集中力で世界観がずっとつながっていました。

伊藤匠さんのソロは、電気的に増幅されたサックスの音だけ。なのに、楽器の倍音が会場の天井や壁や什器などを共鳴させ、ビリビリと第3の振動音を生む。微妙な指遣いや身体の向きでも変化するので、音の釣りをしているような風情。

休憩をはさんで、Hacoのソロは、歌とラップトップの演奏。白壁に田尻麻里子さんのビデオ映像を流させてもらいましたが、場の雰囲気にもよくなじんでいました。「Riska」をリアレンジしたバージョンで、後半はラップトップ自体の電磁波の音を拾い、続けざまに新曲「It's too dazzling」へと切りかわる。

池田拓実 + 新柵未成+ 宿谷一郎の新トリオ。新柵さんのテキストのシュールで淡々とした語り、池田さんのカットアップされた電子音、宿谷さんの抑えめなパーカッションが、あまり相互作用というものを起こさず、並行しつつ進んでいくのが、"空"としたかんじでクールでした。

この日は懐かしい先輩や、カールさん、ロコさんにもお会いでき、とっても嬉しかったです。厳寒のなか、ご来場いただいた皆さん、どうもありがとうございました!



●2月2日 曇り 

hara museum.jpg開館時間に合わせて原美術館へ、ピピロッティ・リスト「からから」展を観に行きました。人気作家なのでYouTubeなどでも彼女のビデオ作品は登場しているし、アーティスト本「Congratulations!」も入手済み。でも、実物のインスタレーション作品は、想像以上に鮮烈なものでした。美術館に一歩踏みいれるやいなや、ピピロッティのテーマパークを訪れたような感覚になった。
椅子に座った観客の膝にビデオが投影される「膝ランプ」、箱の中にミニチュアの映写部屋を詰め込んだ「あなたの宇宙カプセル」など、ぐっときました。「溶岩の坩堝で我を忘れて」では、床に開けた小さな穴から「助けて!」と叫ぶちっちゃなモニター映像を覗かせる。以前読んだインタビューでは、ピピロッティが風呂場の水道管にカメラを固定させて自身を撮影したという。カメラワークから編集、見せ方まで、その独創性と手腕には驚かされます。スイス高地の強い陽差しと真っ赤な血を連想させる、ブライトな色彩感覚も目に焼きつく。
トイレでのインスタレーション「隠れたサーキット」は、鑑賞者参加型の作品。これで、「からから」というわけですか(笑)。

3時間以上この展覧会に浸っていました。途中で美術館内のレストランで昼食をとりましたが、ここのイタ飯おいしかったです!もう腹一杯。

そのあとは、腑抜けになってしまったのです。ICCに向かい、「サイレント・ダイアローグ」、「オープン・スペース 2007」をひと通り鑑賞しました。そして、森美術館の受付まで足をのばしたのですが、その時点でもうくたくた、入館を断念しました。六本木ヒルズに立ち寄っただけの観光で、美術館巡りの一日を終えました。



●2/3(日) 雪

目覚めると雪景色。ぼた雪がずんずん降り、道ばたにも積もっていました。
yuki.jpg

「鬼福節」

出演:
山本精一 (guitar)
Samm Bennett (percussion)
ゲスト:Haco (voice, effects)
会場: Lady Jane(下北沢)


山本精一さんとサム・ベネットさんの即興ナイトです。
サムさんがウエイヴ・ドラムで刻むリズムに、山本さんのギターが自由自在に遊んでいるようで、極楽な世界が出来上がっている。

1部の後半、ゲストでわたしも演奏に加わりました。
カオスパッドで声のサンプルとエフェクト操作をしていましたが、
途中で山本さんのギターの音をどんどん小さくなっていき、サイケなフレーズを弾きまくっていました。
思わず、エフェクターのトラブルかと思って、「山本さん、音小さいんじゃないの?」って訊いてしまったわたし。
じつは、それ、彼の作戦だったのでした。
まんまとやられてしまった〜

2部は、山本さんソロ、サムさんソロ、デュオの展開。どちらも実力派なので、すっかり客の気分になって堪能していました。
アンコールでは、再びわたしも演奏。脱力系担当としては、周りに風邪ひきの人が多いので、咳"コホンコホン"のサンプル音で始めてみる。
すると3人ともノイズっぽい、というか砕けたかんじになって、面白かったです。

日曜の夜だし、雪は降るし、人出が遠のいても当然ですが、
それでも熱い思いで来てくださったお客さんっていうのは、ありがたい。

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(写真は、演奏終了後にリラックスしている山本さんとサムさんのスナップ)



おかげさまで、好奇心と実技科目を満たす、いい旅行でした。
滞在中に、いろいろとお世話になった方々にメニー・サンクスです!
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HACO
歌手作曲家、プロデューサー、サウンドアーティストとして精力的に活動中。
元アフターディナー、ホアヒオ、ヴューマスターズ(現音採集観察学会)を主宰。
隔月刊ニュースレター配信中。

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