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2006年末は、大阪の路面電車で、サウンドアーティストの角田俊也氏とコラボ録音をしました。
ヴューマスターズ(現音採集観察学会)の展覧会:2007年2月3日〜2月18日のためのCD作品制作。

阪堺電車は、昭和3年生まれの車両が現役で走っていて、街の風景に可憐に溶け込んでいます。
わたしたちののロケに使ったのは、最新車両の700番台。
角田さんは個体振動を拾うピエゾ・マイク、聴診器で、わたしは電磁波をキャッチするバグスコープ(誘導性マイク、いわゆる黒電話用ピックアップ)で、ふだんは聞こえない部類の音を採集。

12月27日は、恵美須町駅でロケ班が集合し、下見のために初乗り。角田さんはさっそく、レコーダーとマイクをもそもそと取り出し、黙々とチェックを始めます。公共の場でかなり怪しい行為、'電波系'かと勘ぐられたのか他の乗客の目線が泳いでいました。わたしはピックアップをつないだDATをオンにした瞬間、驚嘆しました。すでに空気中でも電磁系統の音が飛び込んでくる。これは予想以上の感度でした。
ルートの最終ポイントが「浜寺駅前」。その近くには南海電鉄の浜寺公園駅、由緒ある白亜の美しい駅舎です。
(参照リンク:http://lagare.s29.xrea.com/ekisya/hamaderak.html

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翌日28日、NPO大阪アーツアポリアのプロデューサー小島さん、ドキュメント・ビデオ撮影の山田さん、記録音響の上田さんと共に、朝10時すぎに準備開始。本日はロケのためにチンチン電車の貸し切りです。回送運行の段階でまず、録音ポイントをさぐります。いよいよ恵美須町駅で録音スタート。
バグスコープでさまざまな制御系、駆動系の音がキャプチャーできました。常に流れているブーンというのがインバータ電源の音、ブポッ、ブポッというのはハンドル切り換え、ブレーキ系の制御音(ブレーキは車体すべての側面にあるそうです)、床からカシャカシャいうのはエンジンの駆動音、線路からの擦音を磁気漏れで拾っている音、時々キャッチできる高周波はデジタル機器にも似た電子回路系の音、ではないかと推測します。乗組員の方にもいろいろと電気系統のありかについて質問してみました。電磁の海のような状態で、びっくり。往復で1時間半、とても濃い時間と空間の移行でした。

この音源は、角田さんが床や壁面、窓ガラスなどに密着させて抽出した振動系の録音とミックスされ、構成作品となります。できればリリースにもこぎつけたいところ。角田さんのアーティスティックなセンスでまとめていただけるのをすごく楽しみしています。念願の共同制作がかない、感慨ひとしお。これも小島さんの企画協力のおかげです。

2月3日から浜寺公園駅のステーション・ギャラリーで、日豪アーティストのVM展覧会が始まります。
会期中にこのコラボ録音のCD"TramVibration"も聴いていただけます。また、上記現場のドキュメント・ビデオ作品も会場で流されます。

2月4日には、な、なんと、路面電車(トラム)の中で4つのコンサートも!!

ヴューマスターズのイベント詳細については、ニュースレターなどで情報を近々アップしますので、どうぞお見逃しなく!
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HACO
歌手作曲家、プロデューサー、サウンドアーティストとして精力的に活動中。
元アフターディナー、ホアヒオ、ヴューマスターズ(現音採集観察学会)を主宰。
隔月刊ニュースレター配信中。

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