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●swim - OPENPOOL sessionのレポートです
日時:2007年2月21日
会場:大阪Bridge

出演:
内橋和久 / Haco / 伊東篤宏 / Tim Olive / 竹内光輝 / みやけしんいち / 山本信記 / 磯端伸一 / 山本信記 / 毛利桂 (BusRatch) / 中林キララ(オシリペンペンズ) / 小田寛一郎


2月12日〜 2月28日に開催されていた POOL4 - OPENPOOLのインスタレーション空間にて、12名による集団即興イベントがありました。
展示空間は、OPENPOOL lab.の作家 (内橋和久 / 梅田哲也 / 大西康明 / 西川文章 / 古舘健 / 堀尾寛太 / 保田善彦 / dot architects(家成俊勝/大東翼/赤代武志) による大規模なもの。膨らんだりしぼんだりする巨大な白い風船、扇風機、磁気モビール、ロープウェイ、光、などの装置がインタラクティブに絡み合っていて、まるで人口頭脳をもった宇宙ステーションのような印象を受けました。

電気や気圧差、風、重力などを動力とし、現象を取りあげる作品を制作している梅田哲也さんから、展示装置の使い方の説明を受ける。マルチスピーカーの音響配置をJOYスティックで動かせたりボタンで操作できるとのこと。扇風機を叩いたりすると装置へ入力されて増幅された音が聞こえる。
う〜ん、おもしろいな〜。神妙な顔つきで演奏者全員は見入っていました。
joy stick.jpgmobile.jpgroopway.jpg

この広々とした展示空間に、まるで島のように点在して演奏者は約1時間の即興を繰り広げました。わたしなどエレクトロニクス奏者の音は展示作品のスピーカーから出るようになっていました。アコースティックな楽器の演奏者は歩き回ったり、各モニターアンプからの個別出しのサウンドも混ざって、通常のコンサートPAにはない遠近感のある音の列島ができました。演奏の方も通常のセッションではなく、フレーズの断片やノイズがランダムに散在したゲームセンターのような印象も受けました。

伊東篤宏さんは、風船の中にあの自作楽器オプトロンをセッティングして、まるでテント状態。周りのようすはまったく解せずに寝そべったりしてかなり快適だったようです。一人で盛り上がっていたそうです。端っこにターンテーブルを置いて演奏した毛利桂さんは、離島のような疎外感があったそうですが、こちらにはそれらしき爆音系ノイズが遠くからきこえていました。わたしは後半の途中で歩き出し、装置の扇風機をマレット棒で叩いてみました。ゴーンという低いリバーブが天井に吊されたスピーカー装置から聞こえました。爽快でした。


optron.jpgshima.jpgfusen.jpg


遊び心をくすぐる展示空間と即興演奏の試み。こんな実験的な体験はなかなか味わえません。swimに参加できてほんとうに楽しかったです。
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HACO
歌手作曲家、プロデューサー、サウンドアーティストとして精力的に活動中。
元アフターディナー、ホアヒオ、ヴューマスターズ(現音採集観察学会)を主宰。
隔月刊ニュースレター配信中。

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