4月2日は、メスカリーナ・スタジオにてマリンバの録音。いよいよ京都から恵良真理さんの登場。
今回わたしが譜面を書いた「Purusa」のためのマリンバ三重奏や、打楽器のレコーディング。
いつもながら、センスのよい端正な演奏がすばらしい。難度の高いものでも楽々とクリア、まるで人力シーケンサー。
ただ、この日は雷雨にみまわれたうえ、なぜか日曜日なのに、近所の建築工事が休まないで、カンカンと釘打ち(内装のラストスパートをかけているのでしょうか)。マイクにかぶってくるのではないかという焦りを隠せませんでした。悪条件が重なり、途中で中断すること数回、エンジニアに集中できなかったかも。結果的には美しいOKラインの録音ができたとは思うのですが、後で聴き直すとほんの少し気になる要素も、、。もうすこしじっくりチェックした方が良かったかな、という反省しきり。じつはマリンバの倍音マジックというのがあって、響きの共振やら高周波歪みやらときどき思いがけないことが起きるのです。(もしかして、クロゼットのなかのスネア太鼓かなんかが共鳴したかも?みたいな、、でも実際のところはわからないのですが)。それ以外はサイコーでした。
ひとまず、まりさんには来週のレコーディングも残っているので、確認してみよう。その腕、頼りにしてまっせ!
恵良真理さんの低音マリンバ、ヴィブラフォン、ベトナムの竹琴など素敵な演奏が女性トリオ"ホアヒオ"のCD「Peek-Ara-Boo」でも聴けますよ。
4月9日、続・極上の"まりンバ"録音に挑戦。日曜日、絶好のお花見日和となった夙川沿いオアシスロードは、人出で賑わいました。 昨年からバーベキュー禁止になっているほど、ここはメッカなのです。
まりさんが二週目のレコーディングのために到着。
さっそく、桜の木の下で一緒にお弁当をいただく。ほっこりした気分。
マリンバの鍵盤は木なので、晴天の日の方が乾いて鳴りがだんぜん良いこともあって、再録音してみることにしました。
マイクセッティングも前回より念入りにチェック。
ああ、今日は音が飛びだしてくるかんじで、豊饒な響きが立ち上がってきます。
三重奏のアレンジもしっくりはまって、積み重なると背筋がゾクっとするくらいのクオリティーです。
ミニマルでちょっとライヒを彷彿させたりもします。でもポップな曲なのですね。
このレコーディングの精度はまりさんのテクニックなしでは実現しませんでした。
彼女は自分で糸を巻いてマレットを作ることも多いそうです。
マレットを変えるだけで、同じフレーズでもがらっと音色が変わるから驚きです。それと、部屋の響きが一体となってひとつの楽器なんだということをあらためて実感しました。
他にも、スネアドラムの上にコイルを置いた奏法や電ノコ刃、シンバル系を録音させてもらいました。 そうそう、真鍮の球のオブジェ作品も演奏で使われて、振ると神秘的な音を醸しだしました。
極上のレコーディングができてうれしい!
4月16日は、まりさんをゲストに迎えた3連続日曜日、さいごの音入れでした。
毎回、まるでお引っ越しのような打楽器の運搬作業がついてまわります。彼女は車で到着すると、さっそくヴィブラフォンの組み立てに取りかかりました。
運搬、組立、解体がいつもセットなのです。こんな繰り返しを忍耐強くこなせる打楽器奏者という人種を尊敬してやみません。
「フラッシュバック」という曲にアドリブで、とお願いしていたのですが、まりさんは3パートのアレンジ譜をちゃんと用意してきてくださいました。
なんて緻密な、楽曲の解釈や響きの重なり具合といい、パーフェクトな美しさです!
わたしの仮歌コーラスとへたくそなオープンチューニングのギターが入ってたんですが、彼女のヴィブラフォンが入ると、想像以上にりっぱな曲になりました。ああ、それにしても気持ちのいい溶け合い方です。
他の一曲では、リズム構成もので、クラベス、マラカス、カウベル 、カスタネット、フィンガーシンバル、トライアングルなどを順々に録り分けしていきました。
わたしの手弾き電子ベースと合わせてもスカスカになるような、ほのぼのレゲエみたいな、玩具っぽい可愛らしい味がでました。(この時点ではなんといなく"パラダイス・オブ・レプリカ"を彷彿とさせています)。
とにかく、腕前の鮮やかなのはいまさら言うまでもないのですが、今回彼女の打楽器パートの構成力、音選びの磨かれたセンスにも脱帽です。
3回に渡る大仕事でしたが、さくさくとレコーディングできたのは、彼女の力量におうところが大きいですね。
ほんとうにお疲れさまでした〜!サンクス、まりさん!
写真のマレット・ケースや小物パーカッションは大工道具みたいで、職人ぽくてじつにかっこいい。
(写真上 by 恵良真理さん、その他の写真 by Haco)
今回わたしが譜面を書いた「Purusa」のためのマリンバ三重奏や、打楽器のレコーディング。
いつもながら、センスのよい端正な演奏がすばらしい。難度の高いものでも楽々とクリア、まるで人力シーケンサー。
ただ、この日は雷雨にみまわれたうえ、なぜか日曜日なのに、近所の建築工事が休まないで、カンカンと釘打ち(内装のラストスパートをかけているのでしょうか)。マイクにかぶってくるのではないかという焦りを隠せませんでした。悪条件が重なり、途中で中断すること数回、エンジニアに集中できなかったかも。結果的には美しいOKラインの録音ができたとは思うのですが、後で聴き直すとほんの少し気になる要素も、、。もうすこしじっくりチェックした方が良かったかな、という反省しきり。じつはマリンバの倍音マジックというのがあって、響きの共振やら高周波歪みやらときどき思いがけないことが起きるのです。(もしかして、クロゼットのなかのスネア太鼓かなんかが共鳴したかも?みたいな、、でも実際のところはわからないのですが)。それ以外はサイコーでした。
ひとまず、まりさんには来週のレコーディングも残っているので、確認してみよう。その腕、頼りにしてまっせ!
恵良真理さんの低音マリンバ、ヴィブラフォン、ベトナムの竹琴など素敵な演奏が女性トリオ"ホアヒオ"のCD「Peek-Ara-Boo」でも聴けますよ。
4月9日、続・極上の"まりンバ"録音に挑戦。日曜日、絶好のお花見日和となった夙川沿いオアシスロードは、人出で賑わいました。 昨年からバーベキュー禁止になっているほど、ここはメッカなのです。
まりさんが二週目のレコーディングのために到着。
さっそく、桜の木の下で一緒にお弁当をいただく。ほっこりした気分。
マリンバの鍵盤は木なので、晴天の日の方が乾いて鳴りがだんぜん良いこともあって、再録音してみることにしました。
マイクセッティングも前回より念入りにチェック。
ああ、今日は音が飛びだしてくるかんじで、豊饒な響きが立ち上がってきます。
三重奏のアレンジもしっくりはまって、積み重なると背筋がゾクっとするくらいのクオリティーです。
ミニマルでちょっとライヒを彷彿させたりもします。でもポップな曲なのですね。
このレコーディングの精度はまりさんのテクニックなしでは実現しませんでした。
彼女は自分で糸を巻いてマレットを作ることも多いそうです。
マレットを変えるだけで、同じフレーズでもがらっと音色が変わるから驚きです。それと、部屋の響きが一体となってひとつの楽器なんだということをあらためて実感しました。
他にも、スネアドラムの上にコイルを置いた奏法や電ノコ刃、シンバル系を録音させてもらいました。 そうそう、真鍮の球のオブジェ作品も演奏で使われて、振ると神秘的な音を醸しだしました。
極上のレコーディングができてうれしい!
4月16日は、まりさんをゲストに迎えた3連続日曜日、さいごの音入れでした。
毎回、まるでお引っ越しのような打楽器の運搬作業がついてまわります。彼女は車で到着すると、さっそくヴィブラフォンの組み立てに取りかかりました。
運搬、組立、解体がいつもセットなのです。こんな繰り返しを忍耐強くこなせる打楽器奏者という人種を尊敬してやみません。
「フラッシュバック」という曲にアドリブで、とお願いしていたのですが、まりさんは3パートのアレンジ譜をちゃんと用意してきてくださいました。
なんて緻密な、楽曲の解釈や響きの重なり具合といい、パーフェクトな美しさです!
わたしの仮歌コーラスとへたくそなオープンチューニングのギターが入ってたんですが、彼女のヴィブラフォンが入ると、想像以上にりっぱな曲になりました。ああ、それにしても気持ちのいい溶け合い方です。
他の一曲では、リズム構成もので、クラベス、マラカス、カウベル 、カスタネット、フィンガーシンバル、トライアングルなどを順々に録り分けしていきました。
わたしの手弾き電子ベースと合わせてもスカスカになるような、ほのぼのレゲエみたいな、玩具っぽい可愛らしい味がでました。(この時点ではなんといなく"パラダイス・オブ・レプリカ"を彷彿とさせています)。
とにかく、腕前の鮮やかなのはいまさら言うまでもないのですが、今回彼女の打楽器パートの構成力、音選びの磨かれたセンスにも脱帽です。
3回に渡る大仕事でしたが、さくさくとレコーディングできたのは、彼女の力量におうところが大きいですね。
ほんとうにお疲れさまでした〜!サンクス、まりさん!
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(写真上 by 恵良真理さん、その他の写真 by Haco)
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歌手作曲家、プロデューサー、サウンドアーティストとして精力的に活動中。
元アフターディナー、ホアヒオ、ヴューマスターズ(現音採集観察学会)を主宰。
隔月刊ニュースレター配信中。
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