パリへ4泊5日の公演旅行に行ってきました。その模様をレポートします。
●2008年6月9日
出演:Claudia Triozzi (voice)+Haco (laptop, effects)+Michel Guillet (electronics)
会場:Fondation Cartier (カルチェ財団現代美術館)、パリ(フランス)
カルチェ財団現代美術館で開催中の「Patti Smith - Land 250」
フィルム、ドローイング、ポラロイド(白黒)写真の展示で、Arthur Rimbaud / Rene Daumal Room / "At home" / The Coral Sea Room のセクションから成っている空間。"At home" は文字通り、茶皮のソファーと円形絨毯がスペース中央あたりに置かれている。1978年に自らが被写体になりロバート・メイプルソープと撮った16mm フィルム"Still Moving"。ジェム・コーエンによる海のモノクロ映像がトランポリンに映しだされたThe Coral Sea Room。パティの朗読の声、マイブラのケヴィン・シールズとの共演音源も。彼女のカリスマ的な軌跡と内面の部分、敬愛する詩人や、かつて同胞だったロバートへのメモリアル的な要素が静かに流れた作品郡でした。
パティの部屋ともいえるこの展示空間に、アーティストたちを招待するという趣旨のイベントシリーズが、「The Nomadic Nights」だったのです。ラインナップは、パティ自身のヴァージニア・ウルフに捧げる朗読とアコースティック・コンサート、トム・ヴァーライン、ポーリン・オリベロス、フレッド・フリスなど蒼々たる面々。なぜに、クラウディア・トリオッジ・トリオが選ばれたのかちょっと驚きですが、私たちの記録ビデオを彼女が観て決めたそうなのです。
6月9日、「Patti Smith 」の展覧スペースにPAやライトが仕込まれました。もちろん一部レイアウトを変えて、中央の客席部分が確保され、地べたに座布団、折りたたみの小イスが並べられて、どこかホーミーな雰囲気になりました。「Fais une halte chez Antonella」は組曲になっているけれど、各セクションに即興の部分も多々あるのです。クラウディアがヴォイスで、ミッシェルはサンプラー、私はラップトップ。サウンドは前回エンジニアのサミュエルが担当してくれたので、やっぱり演奏しやすく、曲調の変わり目とか、細部も満足のいく出来でした。絶妙のタイミングで客席から大きな拍手が。 Fondation Cartierということもあって、お堅く冷ややかな反応なのでは?と覚悟もしていたのですが、ブラボー!の温かい拍手が鳴りやまなかったので、これも嬉しい驚きでした。
シャンパンで乾杯。カルチェのスタッフもていねいで優しくて、「Patti Smith - Land 250」の写真カタログを、出演者の一人一人にプレゼント。この本、立派でずっしりと重たかったですが、光栄のかぎり、素敵なお土産になりました。
ニューヨークパンクの女王って、呼称有りましたよね(笑)、そういう世代だな〜って、懐かしさもちょっぴり。
●2008年6月9日
出演:Claudia Triozzi (voice)+Haco (laptop, effects)+Michel Guillet (electronics)
会場:Fondation Cartier (カルチェ財団現代美術館)、パリ(フランス)
カルチェ財団現代美術館で開催中の「Patti Smith - Land 250」
フィルム、ドローイング、ポラロイド(白黒)写真の展示で、Arthur Rimbaud / Rene Daumal Room / "At home" / The Coral Sea Room のセクションから成っている空間。"At home" は文字通り、茶皮のソファーと円形絨毯がスペース中央あたりに置かれている。1978年に自らが被写体になりロバート・メイプルソープと撮った16mm フィルム"Still Moving"。ジェム・コーエンによる海のモノクロ映像がトランポリンに映しだされたThe Coral Sea Room。パティの朗読の声、マイブラのケヴィン・シールズとの共演音源も。彼女のカリスマ的な軌跡と内面の部分、敬愛する詩人や、かつて同胞だったロバートへのメモリアル的な要素が静かに流れた作品郡でした。
パティの部屋ともいえるこの展示空間に、アーティストたちを招待するという趣旨のイベントシリーズが、「The Nomadic Nights」だったのです。ラインナップは、パティ自身のヴァージニア・ウルフに捧げる朗読とアコースティック・コンサート、トム・ヴァーライン、ポーリン・オリベロス、フレッド・フリスなど蒼々たる面々。なぜに、クラウディア・トリオッジ・トリオが選ばれたのかちょっと驚きですが、私たちの記録ビデオを彼女が観て決めたそうなのです。
6月9日、「Patti Smith 」の展覧スペースにPAやライトが仕込まれました。もちろん一部レイアウトを変えて、中央の客席部分が確保され、地べたに座布団、折りたたみの小イスが並べられて、どこかホーミーな雰囲気になりました。「Fais une halte chez Antonella」は組曲になっているけれど、各セクションに即興の部分も多々あるのです。クラウディアがヴォイスで、ミッシェルはサンプラー、私はラップトップ。サウンドは前回エンジニアのサミュエルが担当してくれたので、やっぱり演奏しやすく、曲調の変わり目とか、細部も満足のいく出来でした。絶妙のタイミングで客席から大きな拍手が。 Fondation Cartierということもあって、お堅く冷ややかな反応なのでは?と覚悟もしていたのですが、ブラボー!の温かい拍手が鳴りやまなかったので、これも嬉しい驚きでした。
シャンパンで乾杯。カルチェのスタッフもていねいで優しくて、「Patti Smith - Land 250」の写真カタログを、出演者の一人一人にプレゼント。この本、立派でずっしりと重たかったですが、光栄のかぎり、素敵なお土産になりました。
ニューヨークパンクの女王って、呼称有りましたよね(笑)、そういう世代だな〜って、懐かしさもちょっぴり。
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HACO
HP:HACOHACO.NET
歌手作曲家、プロデューサー、サウンドアーティストとして精力的に活動中。
元アフターディナー、ホアヒオ、ヴューマスターズ(現音採集観察学会)を主宰。
隔月刊ニュースレター配信中。
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