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振付師クラウディア・トリオッジが挑む新作「Opera's Shadow」は、ダンス=身体の概念から大きくはみ出したものです。まず驚いたのは、初日に組み立てられた巨大な木製のフレーム。約横7.5mX縦4.8mにおよぶ長方形の枠にスクリーンが張られ、そこに照明の色と影だけで幾何学的なパターンを描くのです。クラウディア(ヴォイス、オブジェ)、ミッシェル(エレクトロニクス)、Haco(エレクトロニクス)の3人は、スクリーンの背後で演奏するので、観客からは姿かたちも見えないという設定です。彼女の斬新な発想とスケールのでかさには、ひとまず感心。


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ところが、数ヶ月前から構築したというミッシェルとクラウディアの音楽は、思ったほど本人たちが気に入っていない様子。しかもすでに作りこみすぎていて、わたしの入る隙もなし。とりあえず、クラウディアとわたしはデュオで即興してみたら、かなりおもしろい録音ができたので、フリーの部分を作って楽章を挟み込むことになりました。わたしはここに来てから、毎日ラップトップでサウンド・プログラミングの作業。演奏しては、聞き直し、構成を再考する、という忍耐のいる作業が、連日くり返されました。フランス語とイタリア語の声のテキストもまだ流動的で、映像のイメージにいたるまで監修しなければならないクラウディアの頭は、かなり混乱ぎみ。

6月11日の土曜日、エスペース・パゾリーニのディレクターやスタッフに加え、彼らの友人や恋人たちを集めて「Opera's Shadow」の先行お披露目会が行われました。これはスポンサーやオーディエンスとして、客観的な評価とアドバイスをしてもらうためです。わたしたちとしては、とりあえず体裁はととのえたものの、まだまだという感じ。

作品の構成はあらかた決まってきたので、わたしたちは冷静にひとつひとつの内容や流れを見直し、磨いていく作業にとりかかりました。そして、ヴァレンシェンヌでのモンタージュ(制作リハ)が最後日に近づくころには、ついに満足のいくものが出来あがってきました。クラウディアの本作への情熱を支える、ほんとうにいい音響と映像のチームに成ってきたんだと思います。

イタリアの映画監督パゾリーニにちなんで名づけられたというダンス制作スタジオ「エスペース・パゾリーニ」(http://www.espace-pasolini.asso.fr)。明日は皆ここを去り、パリで2日ほどの休暇をとります。
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HACO
歌手作曲家、プロデューサー、サウンドアーティストとして精力的に活動中。
元アフターディナー、ホアヒオ、ヴューマスターズ(現音採集観察学会)を主宰。
隔月刊ニュースレター配信中。

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