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6月10日、ウイーンからクラウディアと二人して、パリにひと戻り。

「今晩は、フランスの北へ列車で向かって、短いソロパフォーマンスをするの」とクラウディア。彼女は2〜3のプロジェクトを同時に並行しておこなっていて、多忙の身。ここで詳しくは述べませんが、数年前にフランスでのアーティストを保護する制度が大きく減退されました。以前は、わたしのようなしがない日本人ミュージシャンからしてみると、フランスのアーティスト貴族ともいうべき暮らしぶりに余裕のあった彼らも、いまや生き残りをかけて働きまくっているという傾向にあります。
ですから、わたしは夕方から一人でCNDへラップトップを持参し、新作ダンスのための音楽づくりをすることにしました。


昼間のわずかな空き時間に、モンマルトル界隈を散策することにしました。
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いたずらっぽくて妄想好きな女主人公とモンマルトルの下町風景が魅力的だった映画「アメリ」にも登場するカフェ、レ・ドュー・ムーランを探して細い筋を通る。大通りに面するムーラン・ルージュから、モンマルトル墓地の中央入口へはまっすぐ近く。今日はかんかん照りで蒸し暑かったのですが、墓地の木立のなかに入るとひんやりと涼しい。この墓地には、ダリダ、ニジンスキー、ハイネ、トリフォーなど著名な芸術家が眠っています。が、ゆっくり歩きまわる暇はありません。もうダンス・センターに行く時間がきてしまいました。墓標のあいまでくつろぐ猫さんに「さよなら」の挨拶をして、そそくさと立ち去りました。
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6月11日、わがアパートの台所で昼食を作っていた最中に、"コンコン、コンコン"と表扉をノックする音が聞こえた。

ぎょ!? わたしはびっくりして、立ちすくんだ。そのうち、「Haco?」と小声で呼ぶ女性の声が聞こえたので、こわごわ戸のすき間から覗いてみた。そしたら、褐色の肌に日焼けして、黒髪をポニーテールにした娘が微笑んでいた。「あのう、パスカレです。ここの住人の」と照れくさそうにその娘は言いました。「ごめんなさい、今日帰ってきたんだけど、自分の服やモバイルを部屋から持っていきたいの。ほんのちょっとだけおじゃましていいかしら?」そう控えめに尋ねた。わたしは恐縮して「もちろんです」と応えた。「あなたは、ベトナムに旅行してたって聞いたわ」。「そうそう、一ヶ月もね。そりゃすばらしくって、すっごく美しいところでだったわ」と彼女はいまだ興奮さめやらぬというかんじでした。「あなたは、フォトグラファーなの? だって冷蔵庫にフィルムが、、」。「ううん、写真では食っていないのよ。ただ、いつでもアートに興味があって関わっていたいと思っているの」。

やっぱり、想像どうりの快活で素敵なお嬢さんでした。わたしに13日まで部屋を貸しているせいでしょう、2〜3日は、友人宅に泊まるということでした。
「ほんとうにお会いできてよかったわ!」そう、わたしは心から喜んでいるのを伝えました。
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HACO
歌手作曲家、プロデューサー、サウンドアーティストとして精力的に活動中。
元アフターディナー、ホアヒオ、ヴューマスターズ(現音採集観察学会)を主宰。
隔月刊ニュースレター配信中。

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