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8月22日のダンス&サウンド・イベント「動きと音の輪」で神戸のビッグアップルに出演。この日の共演者は、即興ダンスで様々な音楽家とセッションを繰り広げる、煙巻ヨーコさん。今もっとも注目を浴びているダンサーの一人、数々の賞に輝くBABY-Qの振付家、東野祥子(http://www.baby-q.org/)さんの別名義です。前日のソロ公演「ERROR CORD /// pclost469hsholecp」も大成功だったそう。私が最初に東野さんのダンスに遭遇したのは一昨年、大阪Bridgeで開催された音楽とのマルチ・シアター「POOL」でした。900本の蛍光灯が床に敷きつめられているインスタレーションの天井近くに飛び込み台のような踊り場(一枚板)があって、そこで背中に羽根でもはえてるように軽やかで勇敢に踊る彼女の姿に魅了されました。一歩間違えれば、蛍光灯のガラス管の海に落下する危険性もあるんですよ。わたしだったらそこに立つだけできっと足がすくんでしまうでしょう。今年3月の「POOL vol.2」では、彼女の即興ダンスと音楽はカール・ストーン、梅田哲也、Hacoの組み合わせで共演がかないました。その時は高橋匡太さんによる10トンの白砂によるインスタレーションの中で、柔らかな動きと開放感が印象的でした。

今回はライヴハウスという小さな空間で、リラックスしながら密なかんじで初デュオができるので、前々から楽しみにしていました。わたしはエレクトロニクスが主で声もエフェクト・コントロールできるシステムを持ち込みました。お互い即興なのでほとんど打ち合わせはしません。1stセットでは、ヨーコさんは赤いリンゴをいくつか小道具に使い、音楽的にも空白を入れながらじわじわとした調子で進行しました。それでも、「けっこう汗かいちゃった」とだんだん高揚してきた様子。2ndセットでは、黒から白に衣装替えしたヨーコさんがどこかに隠れていて、わたしが変則的なリズムを出してから登場するかたちになりました。アップテンポやデジノイズやドローンへと、イレギュラーに移り変わる音楽に、ヨーコさんは自在に動きと動きの連鎖をつなげます。ダンスも音楽も言葉にあらわす以前の空間で交わる芸術なのだと再認識しました。
kemumaki yoko3.jpgkemumaki yoko2.jpgkemumaki yoko1.jpghaco.dance set.jpg
こんな毅然として豊かな才能の持ち主とコラボレーションできるなんて、ほんとうに光栄です。一人のダンサーとの即興を満喫している一音楽家としての自分を発見しました。

補足:「動きと音の輪」のイベント企画人は、がんせきさん。写真提供:近藤さん(ビッグアップル)
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HACO
歌手作曲家、プロデューサー、サウンドアーティストとして精力的に活動中。
元アフターディナー、ホアヒオ、ヴューマスターズ(現音採集観察学会)を主宰。
隔月刊ニュースレター配信中。

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