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6月4日、昼過ぎにポルトガルからパリのアパートに帰ってきた。
快晴。ようやく夏のおとずれを感じられるほど、気温も上がっていました。

本来ならリハーサルをするはずだったんですが、日曜日でスタジオが混んでいて、クラウディアの方でうまく予約できなかったという。だけど、ミッシェルとの三人リハは、CNDに練習場所を移してからずいぶんと効率よく進んでいたから、本番までには大丈夫そう。音ネタの即興からさくさく新曲もうまれていましたし、コンサートには間に合うにちがいありません。
おかげで、わたしは本日オフをいただきました。

余暇ができてしまったので、しばらく窓の外を眺めていたら、ふと思いつきました。
「そうだ、日も長くなっているし、あのサクレ・クールまで歩いていけるわ」。

このアパートに来てこのかた、白いサクレ・クールの教会の屋根が遠景にのぞき、たえずこちら見守ってくれるようなかんじがしました。朝は朝で、精白な情緒ある存在感をただよわせ、夜は夜でライトアップされながら、青白く浮き立って神聖さをきわだたせます。4年前にいちど訪れたことがありますが、パリの人々に愛され魂をいやしてくれるサクレ・クールへ、ふたたび足を運ばないわけはないのです。

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巨大な聖堂の美しい屋根が見える方向へと、モンマルトルの丘のてっぺんまでひたすら登っていけばいいのですから、どうしたって迷いようがありません。石畳の坂道を上がっていくと、それらしき後ろ姿が見えてきました。正面の広場からはパリの街が一望でき、多くの観光客が石階段のうえに座っていました。すぐ近くには似顔絵描きの画家やみやげもの屋、カフェでにぎわうテルトル広場。

sacre-coeur2.JPGterutoru.JPG








「ここに来てよかった」。
ひとやま越えられたような気がしました。
父の手術が成功したこと、ポルトガルのソロ公演を終えたこと。
丘のうえから、しみじみと景色を眺めていました。
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HACO
歌手作曲家、プロデューサー、サウンドアーティストとして精力的に活動中。
元アフターディナー、ホアヒオ、ヴューマスターズ(現音採集観察学会)を主宰。
隔月刊ニュースレター配信中。

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